現地からボストン出発の情報が入りました。
・・・・・・・・以下、本文・・・・・・・・
深夜2:45から始まった各ホームステイ先から空港へのピックアップですが、アメリカらしい大幅な時間のズレにやきもきするグループもあったものの、全員無事空港に到着しました。
体調不良も無く皆さん元気です。
搭乗手続き、セキュリティチェックを終え、現在搭乗まで自由時間となっています。
現地からボストン出発の情報が入りました。
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深夜2:45から始まった各ホームステイ先から空港へのピックアップですが、アメリカらしい大幅な時間のズレにやきもきするグループもあったものの、全員無事空港に到着しました。
体調不良も無く皆さん元気です。
搭乗手続き、セキュリティチェックを終え、現在搭乗まで自由時間となっています。
いよいよ活動最終日となりました。生徒達が心待ちにしていた班別自主研修となります。天気はここに来て一番の快晴!気温も上がり、天候まで何もかもが生徒達の活動を応援してくれているようで、朝から気合が入ります。
生徒はもちろんきっちり時間通りに集合してくれました。昨日の生徒同士のミーティングを経て、何かが吹っ切れたように良い顔をしているようにも見えます。安全に関する諸注意と、後は思い残すことなく楽しんでくることを確認して生徒達は元気に出発していきました。
送り出した後に生徒達の日記を確認すると、語学学校最終日に感じた事、今までできなかった挑戦をしたこと、これまで以上に頑張ったことなどが綴られているのと同時に、もっと英語の学習を頑張らなければいけないこと、積極性を磨いて行かなければいけないことなど、これからに繋げる課題を認識する生徒もいました。
そして昨日30名全員が集合し本音をシェアしたミーティングは、生徒にとってかなり大きなインパクトがあったようです。「不安に思っていたことが自分だけではなかったことが分かり、心が軽くなった」「本音を語る仲間がすごいと思ったし、自分も話すことができてよかった」「改めてすごい仲間と来ているんだということが分かった。この30人で来れて本当によかったと思う。心残りは、この中にまだ話したことがない人がいること。だからそれは明日頑張る。」「振り返ってみると自分も受け身な姿勢で研修に臨んでいたので全員で意見を言い合ってモチベーションを上げる機会ができてよかったと思うし、実際モチベーションが上がった。声には出したが行動に移さないと意味がないので、明日ラスト1日しかないが、2年生としてリーダーシップを取るつもりで外国人と積極的に話したいと思った。英語のスキルアップだけじゃなくて、集団の力、気持ちの向上も、この研修において大切なことだと改めて実感した。ただの海外ツアーではできない、砺波高校生同士で高め合えるような班別研修にしたい」…
昨日30人が共有した時間の本質を、多くの生徒がしっかり理解し自分のものにしてくれていることがとても嬉しく、砺波高校アメリカ研修チームの『一体感』をここにきて初めて感じることができました。
果たして生徒達はボストンの街を時間いっぱいまで堪能し、時間までに全員がきっちり再集合することができました。生徒達の表情はやりきった、清々しいものでした。日記に書いたそれぞれの誓いを、今日1日行動に移してくれたのだと思います。
いよいよ明日帰国の途につきます。これまで生徒の徹底した自己管理の賜物で1人の体調不良も出ず研修を進めてくることができました。明日は深夜3時前から各ホームステイ先のピックアップが始まりますが、新高岡駅に着くその瞬間もエネルギッシュであれるよう引き続き気を引き締めて研修を進めて参ります。
研修の詳しいご報告は今回で最後となりますが、また空港等で状況を折々ご報告申し上げます。以上、研修7日目の報告と致します。
今日も寒い一日となりました。しかし外出する日はそう天候が崩れず、砺波高校アメリカ研修チームは幸運な集団であると日々思います。
本日も全員時間通りに集合し、最後の英語レッスンに向かいました。前日の日記には今日に向けての思いを多くの生徒が綴っていました。「時間が過ぎるのがあまりにもあっという間で悔しいけれど、明日で最後、‘よかったな’と思って終われるようにしたい」「残り少ない時間をより充実させるためにどうするかは、自分しかない」と、これまで以上に自分自身に向き合い考えている様子が伝わってきました。終了後にレッスンの感想を聞くと、授業中に何としても発言をして爪痕を残す者、周囲の留学生とコミュニケーションを取ることで難しいレッスンを乗り越える者、休み時間のフリーな交流に精力を傾ける者と様々ですが、異口同音にこの語学学校での生活が「楽しかった」と言ってくれるのは、生徒が葛藤や時には挫折感の中でも折れずに努力と挑戦を続けた結果かと思います。
レッスンが少し早めに終了すると、Graduation Ceremonyが実施されました。砺高生30名と、その他にも5名程度が今日で語学学校を修了し修了証を先生から受け取りました。この語学学校に通う生徒と先生の全員が集う賑やかな場所で、砺高生5名から感謝のスピーチ、そして合唱部4人によるクリスマスソングが感謝の気持ちを込めてプレゼントされ、大きな拍手を受けました。Graduationで、希望すれば何かができるチャンスはあるとだけお伝えしたところ、自ら考え名乗りを上げた生徒達です。こういった成功体験こそが長く記憶に残り生徒達のさらなる力に変わっていくのではないかと思います。生徒達は最後名残惜しそうに留学生たちとの交流を楽しんでいました。
ランチの後、生徒からの投げかけで、午後のアクティビティに入る前に、ミーティングが行われました。希望する生徒のみだったのですが、時間になると30名全員が集合していました。甘えを捨てて現状をしっかり認識し、残された研修を全力で取り組むために生徒同士が本音で語り合う時間です。果たしてどんな会になるのか、見守る側として心配もありましたが、ある生徒から「ここに来たということは何か話したいことがあるはず。そうであれば黙っているのはおかしい。砺高生ならできる、やらなければいけない」と投げかけがありました。すると少しずつ手が上がり、生徒達は内に秘めた思いを語り始めました。「今まで行動する前に結果を勝手に予想して諦めることがあった。何かをする時に自分で勝手に境界を決めてしまっていたと思う」「クローズドクラスになってしまった時は正直悔しかったが、そういう環境になったからこそ自分はもっと頑張らなきゃいけないと思い、教室の外に飛び出した」「できていないことはいっぱいある。だから残りの1日半を全力で頑張る」などこれまで内に秘めていた思いを言葉にして伝え、そして生徒達は仲間の声に真剣に耳を傾けていました。また間もなく帰国となることを踏まえ、「成長し胸を張って日本に帰りたい。帰りを待ってくれている人達に、しっかりありがとうと言いたい」と語る生徒もいました。自分の力でここアメリカに来られたわけではなく、ご家族を始め先生方や現地でも多くの人々の支えを受けています。その人々の思いを生徒1人1人が背負っており、人としてその思いに応えていく責任があると思います。そして砺高生には責任を負える‘力’があります。改めて残り1日半それぞれベストを尽くし全力で挑戦していくことを確認して会は終了となりました。
その後、ボストン美術館の見学に出かけました。アメリカ3大美術館の一つである同館は、50万点を超える所蔵品を誇り、本物に触れる貴重な機会です。到着後、帰る時間含めて時間の使い方は生徒に任せ、明日のアナウンスをして解散しました。フロアガイドを片手に思い思いに楽しんでいたようです。
明日はいよいよ研修最後のビッグイベント、班別での自主研修になります。今日の会でも生徒から上がりましたが、楽をしていては本質的な意味でこのアメリカ研修を楽しむことはできません。全力で‘楽しい’と思える1日を生徒達自身の手で創り上げて欲しいと思います。以上、研修6日目の報告といたします。
昨日の身を切るような風は鳴りを潜め、今日はいくらか穏やかな天候となりました。生徒達はもうすっかりボストンでの通学に慣れた様子で、早めに到着しては近くのカフェでスナックや飲み物を買う様子が見られます。非日常がわずかに日常と重なり始めた頃ですが、しかし本日はもう既に週の後半木曜日です。今日と明日しか語学学校で過ごせる日はありません。それぞれの胸にそれぞれの期待と課題を抱えて教室に向かって行きました。生徒は日々すごいスピードで成長していると感じます。日記に「昨日は辛かっただけの留学生とのフリートークが、今日は楽しかった」と書いている生徒がいました。苦しいことに歯を食いしばり、目を背けないことでそこに確実に成長がやってくるのだと思います。
休み時間を有効に使う作戦を立てている生徒が多かったので覗きに行くと、まず砺高生だけのクローズドクラスの教室は空っぽでした。その代わりに、他のクラスには砺高生が入れ替わり立ち代わり日本から持参したお土産を手に持って動き回る姿がありました。それぞれ楽しそうに留学生と談笑する姿を見ていると、生徒達の頑張りを感じこちらも嬉しくなりました。
本日の午後は濃密で、まずマサチューセッツ工科大学(MIT)に出かけました。そこでは同大学院で量子力学の研究をされている王(おう)さんにお越し頂き、キャンパスツアーと座談会を実施いただきました。MITは比較的外部から中に入り易い大学ではありますが、大学の入学式など極めて内的な行事に使われるホールや、MITを象徴するドームの内部などなかなか立ち入ることのできないところまで王さんの案内で見学させていただき、砺高生は極めて幸運でした。王さんからはMITの敷地がちょうど東京ドーム14個分の広さであること、しかし実は学部生は各学年1,000人程度しかおらず日本の大学と比べても小規模であること、その中で日本人は各学年2人程度しかいないこと、アメリカでは理系の人間が就職や研究の分野でかなり優遇され、こと日本人は理系に非常に強いことなど、興味深いお話をざっくばらんに教えていただきました。座談会は実際のMITの教室で実施いただき、イメージが「自分がここで学ぶ」ことに達しMITに入りたいと口にする生徒もいました。砺高生にとって決して別世界の出来事ではありません。高い目標を持ち、それをモチベーションに頑張っていって欲しいと思います。
MITの後はハーバード大学を訪問しました。ここでも大学院の博士研究員である王(おう)さんにお越し頂き、キャンパスツアーを実施しました。なおMITの王さんとハーバードの王さんは何とご兄弟でした。都立の高校から東大に進学され、今こうしてMIT/ハーバードで学んでいるところまでご兄弟同じで、生徒からは思わず「ご両親はどんな方なんですか、、、?」と質問が上がっていました。そして巨大な街そのものであるハーバード大学を見学し、その日本の大学とは全く異なる重厚な雰囲気に感嘆していました。
研修もいよいよ明日から終盤に入ります。今日は語学学校で生徒の頑張りを目の当たりにした反面、大学訪問ではまだまだ一歩を踏み出せず主体的に取り組めていない課題も浮き彫りになりました。MITに向かう集合場所でそれを強烈に象徴する出来事が発生し、厳しく指摘させていただきました。その後の大学訪問でも、やはり受身な姿勢で、誰かに付いていくだけというスタンスを感じずにいられない状況も見受けられました。何人かの生徒はその点について強く問題意識を感じていました。それであれば、今からでもチームとしてその問題に向き合うべきではないかとお話しさせていただきました。もう遅いと諦めることは簡単ですが、どんなタイミングであれ‘変われる力’を砺高生は持っていると確信しています。明日生徒主催で実施するミーティングが、生徒達をもう一歩先のステージに押し上げることを願って見届けたいと思います。以上研修5日目の報告と致します。
今日は身を切るような寒風が吹く冬のボストンらしい天気となりました。体感温度は-14℃とも言われる中、今日も生徒達は全員元気に登校しレッスンが行われる教室へと入っていきました。
生徒達のしおりには、昨日のレッスンを受けて今日への誓いがたくさん書かれていました。「クローズドクラスになってしまったが、どんな環境でも同じように頑張らなければいけない」「周囲に圧倒され今日は何も言えずに終わってしまったが、明日は分かるところだけでも必ず発言をしていく」「自分の英語力の低さを突き付けられるようで悔しかった。明日からは失敗してもいいから必ず挑戦する!」など、出来ない自分、逃げ出しそうな自分と向き合わざるを得ない状況が伝わってきます。昨日クラス変えを交渉していた2名の女子生徒も結果的には希望が叶いませんでした。しかし「言いたかったことは全部伝え、分かってもらいました」と表情は明るく、より勉強ができるよう2人専用の課題(宿題)を出してもらえたそうです。「これから採点をして、分からないところを質問に行きます!」と嬉しそうに話してくれました。受身になって与えられた環境のみで不平不満を口にするのではなく、その中で自分にできることは何かを必死に考え行動に移したことで、‘自分たちの研修’が創られています。彼女たち以外にも自分が置かれた環境に悔しさを感じ、新たな行動を起こした生徒がいます。休み時間には必ず他のクラスに出かけて留学生とコミュニケーションを取る、期間中全クラスを制覇する、1人で50人へのインタビューをやり切るつもりで(何となれば1日で!)行動する、そう誓った彼は留学生を見かけると走り出して声をかけにいっていました。まだまだ一歩後ろから周囲の様子を窺う空気が強かった中で、変化が生まれ始めたように感じます。
今日のレッスンを終えて、やはり「難しい」と思い通りに行かず悔しそうに語る生徒も多いものの、負けたくない強い意志が見えました。後半戦悔いの無いよう挑戦し続けて欲しいと思います。
午後は砺波高校アメリカ研修のスペシャルイベント、現地で活躍する日本人研究者の方にお越し頂いてのレクチャーとなりました。お越し頂いたのはハーバード大学医学大学院で博士研究員をされている 鎌田 真光(かまだ まさみつ)氏です。鎌田氏は東京大学教養学部を卒業後5年間市役所で働かれた後、より多くの人の健康を運動という分野からのアプローチで救いたいとハーバード大学での研究の道に進まれました。今回の講演の狙いとして、今後の自分自身について考えることや、進路の探し方の指針についてヒントとなるよう生徒達とインタラクティブにお話をいただきました。生徒達は「運動不足の人を減らすには具体的にどのような方法が考えられるか?」というお題に対しグループで「ゆ・か・い (有効性、数、維持)」という視点を踏まえ計画を考えました。ここでのポイントは自分の好きなことは何か、自分にできることは何かを踏まえ、その自分の特性が社会に対して貢献できるイメージを持つことであったことと思います。生徒達は多少戸惑いながらも、投げかけられたアクティブラーニングに意欲的に取り組んでいました。そして最後に鎌田氏は3つの円を描き、様々なことに挑戦しながら自分のやりたいこと、できること、やらなければいけないことの3つが重なるところを発見し、それを実現するために努力していくことをアドバイスいただきました。限られた時間ではありましたが、生徒達にとって貴重な出会いとなったことと思います。
午後のアクティビティの後半は、現地起業家である 松川原 康一(まつかわら こういち)氏による講演でした。松川原さんは約20年前に渡米し、3年ほど現地の企業に勤めた後自らアメリカで事業を起こし現在も活躍されている方です。しかし順風満帆に人生を送ってこられたわけではなく、過去自ら立ち上げた会社を2つ倒産させ、「人生のどん底」を見た上で現在のところまで這い上がった経験をお持ちです。その経験を踏まえ、これからの社会に必要とされる力、求められる人材についてユニークにお話しいただきました。ITとAIが急速な発展を続け今後その勢いが衰えることはないことから、過去日本において重視されてきた「情報処理能力(基礎学力、パターン認識、頭の回転)」だけではこれから人口知能に取って代わられてしまう、「情報編集力(知識を実社会で活かす能力、頭の柔軟性、多面的な視点)」をいかに伸長していくか、つまりAIでなく人間であるから生み出せる価値を発信する必要があり、そのためには人の顔色を窺って埋没している場合ではない。自分の思考を持ち、それをどんどん発信していかなければならないと熱く語って頂きました。生徒達は前のめりに話に聞き入り、講演後も松川原氏のもとに質問に行く生徒が絶えませんでした。
いよいよ明日から研修後半に入って参ります。今日2名のゲストの方々からいただいたメッセージを「自分らしく」活かして、この後の研修を全力で駆け抜けて欲しいと思います。以上、研修4日目の報告と致します。