ボストン2日目の朝を迎えました。気温はそれほど低くありませんでしたが、時おり雨がちらつく天気の中生徒達にとって2度目の通学になります。昨日は全員が揃うまでにかなりの時間を要したものの、本日はレッスンが開始される10分前に全員が集合しました。中には時差ボケで夜眠れない生徒や、一方で9:30には寝てしまいファミリーとの交流時間が無くなってしまった生徒など様々ですが元気な様子に一安心です。
朝レッスンの開始前に、昨日のテスト結果から配置されたクラスを発表しました。結果はレベルの高い方から順に以下の通りになります。
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- Upper Intermediate:1名
- Intermediate:8名
- Pre-Intermediate A:8名
- Pre-Intermediate B:13名
Pre-Intermediate B のみが砺波高校生のみのクローズドクラスとなりましたが、全員が緊張した面持ちで階上のクラスルームへと向かって行きました。既に留学生が教室にいるクラスもありましたが、生徒達はどぎまぎしてしまい日本人の島と他国からの留学生の島とで別れてしまっている様子が見受けられました。しかしレッスンが始まるとそれも強制的にMIXされ、何とか講師や留学生たちとコミュニケーションを取ろうと真剣な眼差しで時間に臨む姿が印象的でした。
レッスン後感想を聞いてみると、「とにかく伝えるのに必死で疲れたが、楽しかった」という意見がある一方で、「講師と留学生の英語が早すぎて何も言えず終わってしまった」と難易度の高さに悔しさを滲ませる生徒も多数いました。そして中には自分にとっては内容が簡単すぎるため、クラスを変えたいと申し出る生徒もいました。語学学校のスタッフに自分たちでその思いを伝えるようアドバイスすると、緊張した様子でしたが勇気を出して交渉する2名の女子生徒の姿がありました。その後交渉の結果がどうであったか聞いてみると「不可」で、昨日のテスト結果を示されたそうです。気になったのは、生徒たちは「なぜ自分が今のクラスになったのか」その理由が知りたかったわけではないはずです。伝えたかったことを伝えたのかどうか指摘すると、悔しそうに「もっと言いたかったことがある」と再度2人で作戦を立てて交渉に向かって行きました。結果の程はまた明日に分かるようです。
確かに、交渉しても必ずクラスを変われるわけではありません。しかし「こうしたい」という思いがありながら何も行動を起こさないことは間違いなく研修後の後悔に繋がります。常に自らベストを尽くした上での現状であって欲しいと思います。
午後は昨日の段階でハーバード大学訪問を予定していましたが、急きょスケジュールが変更になったため今日はフリーダムトレイルで外観のみ見学したマサチューセッツ州議事堂の内部見学に出かけました。ボランティアの専門ガイドの方による内部見学は約40分程度の所要時間となりましたが、外観からの期待を裏切らない歴史を感じさせる華やかな施設内部に生徒は感嘆し、アメリカ建国の歴史や州議事堂の現状について詳しい説明に聞き入っていました。
その後、後日時間を取るのが難しいMITのCOOP(生協)に移動し、豊富なMITグッズを下調べしつつ今日は解散としました。いよいよ本格スタートを切った研修ですが、今日感じた自らの課題に、明日と言わず今すぐ挑戦していくことを確認してそれぞれ帰路に着きました。それぞれの意思で、難しい一歩を踏み出して欲しいと思います。以上、研修3日目の報告と致します。