【校長室より】課題研究を終えて

 本校の学習は、単に知識や技能を習得するスタイルではありません。

「学び方がわかる」

「思考の楽しさがわかる」

「学ぶ事に前向きになる」

この3点をモットーにした探究的な学びを追求しています。

先週、2年生の課題研究発表会を行いました。校内だけでなく、保護者をはじめ、行政や地域の方々にもたくさん見ていただきました。

課題研究の期間は約半年と短かったのですが、課題の着眼点、仮説の設定、検証の進め方、Critical thinkingの意識などにおいて、質の高さが随所に見られ、生徒達は探究的学習のサイクルをしっかりと理解できていると感じました。

本校では、学力向上の鍵は、探究力育成にあると考えています。そして、探究力は、本校のスクールポリシーに掲げている8つの力(①自律・規律 ②協働力 ③自己力 ④行動力 ⑤継続力 ⑥思考力 ⑦発信力 ⑧創造力)に密接に結びつき、人間性を向上させる源であるとも考えています。

 今後も、地域と連携した探究活動を実践し、成果を発信することで、自分たちが生きる未来を「我がこと」として捉え、行動していく機会を増やしていければと思います。

学校長 中村謙作

 

雪掻きができる受験生

 本校の校長に赴任して間もない頃、ある女性の方からお礼の電話がありました。その方の話によると、夜に砺波駅でお子さんを車椅子に乗せて階段を降りようとしたところ、エレベーターに気づかず、駅員さんの姿もなく、はたと困っておられたそうです。その時、たまたま通りかかった本校の生徒が、近くにいた他校の生徒に声をかけ、一緒に車椅子を持って階段の下まで降ろしてくれたとのこと。大変感動しておられました。

 たとえ気持ちがあっても、いざ行動に移すには勇気が必要です。話を聞いて、本校の生徒を誇らしく感じ、このような生徒を育てていただいている保護者の方や先生方に深く感謝した次第です。

 かつて私は、三年生の担任をしていた時、「雪掻きができる受験生になろう」と生徒達に伝えていました。それは、「自分は受験生だ」と堂々と言えるくらい夢に向かってひたむきに努力するとともに、どんなに忙しく大変な状況であっても「雪掻きを厭わずできる」つまり、困っている人のために自分のできることを少しでもやれるような器の大きい人間になって欲しいというメッセージでもありました。

 駅で女性を助けた生徒は、帰宅が遅くなり、明日の準備等で忙しかったかも知れません。まさしく彼は「雪掻きができる受験生」であり、その行動は本当の意味でこれからの社会に求められる、主体性と協働性を兼ね備えた価値あるものだと思います。

「道義為之根」本校の校訓の一つです。いつの時代においても、学問の礎となる精神を大切にしながら、人生や社会に生かすことができる学力や人間力を育成することが、砺波高校の目指すべき方向性だと考えています。

学校長 中村謙作

令和3年度がはじまりました

 4月1日(木)から令和3年度がはじまりました。

 今年の冬は大雪に見舞われたものの春の気温が高く中庭の桜は満開となり、正面玄関前のチューリップは花を咲かせています。

 2,3年生の登校は7日(水)からとなります。

【校長室より】卒業生のみんなへ

私は卒業生の皆さんが入学した年に砺波高校に赴任し、3年間皆さんの姿を見続けてきました。
ここに最後のメッセージを送ります。

「人間は負けたら終わりなのではない、諦めたら終わりなのだ」という言葉があります。
困難なことに遭遇することはだれでも嫌ですが、困難があるからこそ、それを乗り越えた時の喜びが得られます。
苦しいことを乗り越え、それを克服したことによって成長が得られます。
また、何事にも「結果」がついてきますが、生き方に大きく影響するのは、結果に至るまでの過程にあります。
そして、結果が出た後、どのような意識で行動するかです。

夢を持ち、目標に向かう姿勢、これからも大切にしてください。

【校長室より】学年末考査

今日から、学年末考査が始まりました。
1年間の総まとめであり、次へのステップとなるテストです。
今やらなければならないことを、歯を食いしばってやり遂げる、そんな気持ちが自分自身を高めます。
十分な準備をしないまま本番に入ると、不安な気持ちから大きな失敗をしてしまう、そんな経験をした人も多いはず。
まずは目の前のことをしっかり仕上げる。
やらなければならないことを後回しにしない。

国公立大学前期日程試験直前ですが、3年生も多く登校し学習しています。
一部で「直前補習」も行っています。
「がんばっておいで」「向かっていく気持ちが大事だよ」
そう声をかけながら教室を回りました。